結婚指輪にふさわしいゴールド素材の違いと、本当に大切な考え方

K14(14金)とK18(18金)は、何がどう違うのか?ハワイアンジュエリープアアリの職人チームに聞いてみました。と言うのも、プアアリは店舗の中に職人たちが常駐するアトリエを併設しており、ジュエリーのもととなる地金から作り上げているのです。それぞれの違いやどんなジュエリーに向いているのかを、教えてもらいましょう。
結婚指輪を選ぶとき、
多くの方が最初に悩まれるのが「素材」の違いです。
なかでもよく聞かれるのが、
「K14とK18、どちらが良いの?」という疑問。
金の純度の違い、色味の差、価格、耐久性──
さまざまな情報がある中で、
結婚指輪という“一生身につけるもの”において、何を基準に選ぶべきなのかは、
意外と丁寧に語られることが少ないテーマでもあります。
この記事では、
プアアリが結婚指輪を制作・提案してきた視点から、
- K14とK18の違いを「数値」と「体感」の両面で解説
- 金属としての性質(純度・硬さ・耐久性)
- ハワイアンジュエリーとの相性
- 日常使い・将来を見据えた素材選び
まで、結婚指輪選びに本当に必要な情報をまとめました。
1. 結婚指輪の素材は「見た目」だけで選ばない

結婚指輪は、
特別な日に身につけるジュエリーではなく、
日常のすべての時間に寄り添う存在です。
- 仕事中
- 家事の最中
- 子育ての時間
- 何気ない外出や旅行
そうした日々の積み重ねの中で、
指輪には少しずつ負荷がかかり続けます。
だからこそ結婚指輪の素材選びでは、
「今きれいかどうか」
だけでなく
「10年後、20年後も変わらず身につけられるか」
という視点がとても重要になります。
2. 金の基礎知識 ― 「K(カラット)」とは何か

金の含有量と表記
ゴールド製のジュエリーには、
必ず K(カラット) という表記があります。
これは金の純度を表す単位で、
24分率によって示されます。
| 表記 | (24分の24)= | 含有率 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| K24 | 24 / 24 | 99.9% | 純金。非常に柔らかい |
| K18 | 18 / 24 | 75.0% | 高純度で美しい輝き |
| K14 | 14 / 24 | 58.3% | 耐久性と実用性に優れる |
| K10 | 10 / 24 | 41.7% | 丈夫だが金感は控えめ |
金は本来とても柔らかい金属のため、
純金(K24)のままでは装飾品には向きません。
そのため、
銀・銅・パラジウムなどの金属を混ぜた「合金」として、
K18・K14といった素材が結婚指輪に使われています。
3. 【金属の硬さ】結婚指輪で見落とされがちな重要ポイント

素材選びで純度と並んで重要なのが、
金属の硬さです。
ビッカーズ硬度とは?
金属の硬さは、
押される圧力に対して
どれだけ変形せずに耐えられるか
という検査によって測定されます。
このときに用いられる指標が
ビッカーズ硬度(Vickers Hardness)zです。
- 単位:HV
- 数値が大きいほど硬い
※下記の表で「〜」が付いているのは、
加工硬化・時効硬化などにより、
製造工程や使用環境で硬さが変化する可能性があるためです。
ビッカーズ硬度から見る、金属の硬さの違い
| 金種 | ビッカーズ硬度 |
|---|---|
| K24(純金) | 25Hv〜 |
| K22 | 60Hv〜 |
| K18 イエローゴールド | 140Hv〜 |
| K18 ピンクゴールド | 150Hv〜 |
| K18 サクラゴールド | 170Hv〜 |
| K18 ホワイトゴールド | 140Hv〜 |
| K18 グリーンゴールド | 40Hv〜 |
| K14 | 220Hv〜 |
| Silver(純銀) | 25Hv〜 |
| Silver925 | 65Hv〜 |
この表から分かる重要な事実
純金・純銀は装飾品に不向き
K24や純銀は
美しい反面、硬度が非常に低く、
傷や変形が起こりやすい素材です。
結婚指輪のように毎日身につける用途には、
現実的ではありません。
K14はK18より約1.5倍前後硬い
- K18:140〜170Hv
- K14:220Hv
この差は、
日常使いの中で確実に効いてきます。
- ぶつけたときの変形リスク
- 長年使用した際の摩耗
- 彫り模様の潰れにくさ
結婚指輪という用途において、
硬度の差=安心感の差とも言えるのです。
4. K14(14金)の特徴と魅力

日常使いに強い耐久性
K14は、
金の含有率を抑えることで合金としての強度が高く、
実用性に優れた素材です。
- 家事・育児・仕事
- アクティブなライフスタイル
- 指輪を外す機会が少ない方
こうした方にとって、
K14は非常に合理的な選択肢です。
彫り模様が長く美しく保たれる
ハワイアンジュエリーの魅力である
深く彫り込まれた模様。
K14の硬さは、
その立体感や輪郭を長期間保ちやすく、
模様が「育つ」ように経年変化していきます。
5. K18(18金)の特徴と魅力

金本来の美しい色と輝き
K18は金の含有率が高く、
深みのあるゴールドカラーが魅力です。
- 高級感
- 華やかさ
- 資産価値としての安心感
これらを重視される方に選ばれています。
柔らかさという性質も理解する
K18はK14に比べて柔らかいため、
- 強い衝撃
- 長期間の摩耗
には注意が必要です。
ただし、
丁寧に使い、必要に応じてメンテナンスを行うことで、
美しさを長く保つことができます。
6.K14とK18、ハワイアンジュエリーの結婚指輪としての比較
| 比較項目 | K14 | K18 |
|---|---|---|
| 純度 | 約58% | 約75% |
| 硬度 | 高い | やや柔らかい |
| 日常使い | ◎ | ○ |
| 彫り模様 | 保たれやすい | 柔らかな印象 |
| 色味 | 肌馴染みが良い | 深く華やか |
7. ハワイアンジュエリーの結婚指輪だからこその素材選び
プアアリの結婚指輪は、
すべて職人による手彫りで仕上げられています。
そのため、
- 素材の硬さ
- 彫りの深さ
- 経年変化の仕方
が、指輪の印象を大きく左右します。
K14は力強く、K18は優しく。
どちらが良いかではなく、
どんな時間を共に過ごしたいかで選ぶ素材です。
8. ライフスタイル別・結婚指輪おすすめ素材

毎日外さず身につけたい方 → K14
- 実用性
- 安心感
- 長期耐久性
を重視するならK14。
美しさと特別感を重視したい方 → K18
- 色味
- 高級感
- 記念性
を大切にしたい方にはK18。
9. よくある質問(FAQ)
Q. 傷がつきにくいのはどちら?
→ 一般的にはK14の方が傷・変形に強いです。
Q. 見た目で違いは分かる?
→ 並べるとK18の方が色が深く感じられます。
Q. 長く使うならどちら?
→ どちらも可能ですが、
「使い方」によって向き不向きがあります。
10. まとめ ― 結婚指輪の正解は「あなたの暮らしの中」にある

K14とK18、
どちらが上か、という答えはありません。
結婚指輪において大切なのは、
- 日常に無理なく馴染むこと
- 長い年月を共にできること
- 身につけるたびに意味を感じられること
プアアリでは、
素材の違いまで丁寧にお伝えした上で、
お二人にとって最適な一本をご提案しています。
結婚指輪選びに迷ったときは、
ぜひ素材から、ゆっくり考えてみてください。
ハワイアンジュエリーの美しい彫りを保つために必要な硬さ
ジュエリーは身につけてこそ価値があるもの。変形しにくく、輝きが持続する硬さの地金を使うことが、とても大切だと考えています。特に、ハワイアンジュエリーに欠かせない、自然のモチーフや模様を彫り込んでいく繊細なデザインに、地金の硬さは必要不可欠な要素です。
特に、結婚指輪など日常生活で自然と摩耗していくものも、なるべく長く美しく保つために工夫していることがあります。
鍛造で仕上げる、職人技の一本
それは、鍛造という技法。日本では刀を製造するときの技法として知られていますが、金属を叩いて鍛え、強度を上げていくというもの。硬く鍛え上げた金属に、繊細な模様を彫り上げていく。まさに職人技です。
型に流し込んで作る指輪とは、彫りのエッジや深さ・輝きがまるで違うので、ぜひお手に取って確かめてみてくださいね。
