
金属の塊を叩き、伸ばし、丸めて指輪の形状にしていく鍛造(たんぞう)は、熔けた金属を型に流し込み成形する鋳造(ちゅうぞう)と比べ、複雑なデザインを作ることや大量生産が難しくなり、出来上がりの良し悪しも職人の技量や経験で左右されます。
それでもPua allyの結婚指輪はこの鍛造(たんぞう)による製法で作られています。


大量生産を諦め、デザインの幅を狭め、
わざわざ手間がかかる鍛造製法を選ぶ理由。
それはお2人がいつまでも変わらず結婚指輪を身に着けていただくためです。
鍛造製法による指輪作りは手間や技術を要する分、
出来上がった素材は硬く、強い金属になっていきます。

鍛造とは金属を叩く、圧力を加えるなどして気泡を抜いて密度を高め、強い金属を作る製法です。
強度が増した金属は変形に強くなり、表面の硬度も高くなるため、磨いた際の輝きも強くなります。
またハワイアンジュエリーの肝でもある模様の彫り面も圧倒的に美しくなります。

材料の鍛造地金ができるまで

鍛造の地金

地金を溶鉱炉で適切な温度で融解します。

融解の適温を見極める職人さん。長年の職人の感が冴える。

溶かした地金を型に流し込みます。

固まった地金をプレス機にかけて圧力で地金内部の微細な空気を抜いてゆきます。こうすることにより金属粒子を均一にし、滑らかでより強度のある素材へと鍛えられてゆくのです。

プアアリには専用の鍛造(たんぞう)金型があります。強度を上げた地金は、この専用金型を通して最終的な材料の形になります。独特の丸みのあるリングの形はこうして生まれているのです。

仕上げの職人さんが整え、材料の地金が完成します。このように手間暇かけて作られた鍛造の地金は通常よりも約1.5~2倍ほど強度が増し、変形や傷に強い素材になります。


お2人が今探してらっしゃる指輪は、この先何年も何十年も着け続けていくことになる指輪です。
ファッションジュエリーと違い、肌身離さず、10年も20年も30年も着け続けるのですから、
簡単に変形してしまわないような、指輪の耐久性も必要になってきます。
だからPua allyの結婚指輪は鍛造製法で制作しているのです。