太陽（ラー／サン）

モチーフの意味：
「魔除け」「成功」「発展・成長」「治癒能力」

今から、約数十億年前に生まれた太陽。あらゆる生命にとって、最も重要で、大切な存在です。そんな太陽にはどんな意味があるのでしょうか。「太陽」は自ら発光することから、あらゆる不幸や災いを跳ね飛ばす力があるといわれます。そのため、太陽モチーフには「魔除け、力強さと成功、発展・成長・エネルギー・生命力・治癒能力」などの意味が込められています。

日本の太陽神は？

私たち人間を含め地球上の生き物は、太陽の光や熱がなければ生きていけません。
太陽は生命を与えてくれます。その為、太古から世界中で太陽を「太陽神」とし崇拝されています。
日本の太陽神は「天照大御神　アマテラスオオミノカミ」です。
日本やハワイをはじめとする島国は、自然と共に生き、身の回りの様々な自然現象や生き物を「神」として崇めてきました。
その神々の中心に位置するのが、この太陽神なのです。

ハワイの太陽神は？

ハワイには数多くの神話が残されており、その多くが自然の神々のお話です。その中でも四大神　ロノ、カネ、クー、カナロアは、森羅万象を司る高位の神々で、天界を創造し、そこに存在する全てのものを生み出したと言われていて、現在でも、深く信仰されています。
またそれを歌と踊りで伝えているのが現在の「フラ」なのです。
ハワイ語で太陽の事をLa(ラー)と言いますが、実は、太陽神の名前ではありません。天上の神と呼ばれ、天に太陽や月、星々を植えたとされたという四代神のひとつ「カネ」が近い存在かもしれません。
ハワイの神話は太陽神を上回る壮大さでした。

ハワイでも太陽の関係する神話があります。
ここで登場する英雄マウイは月の女神ヒナと人間の間に生まれた不義と戦い社会に変革をもたらした、神話界のヒーローなのです。マウイは、人間にはとても適わないような偉業を多数成し遂げたといわれています。
ディズニー映画「モアナと伝説の海」にも物語のキーパーソンとして登場しています。

伝説の「マウイ」

マウイは常に好奇心が旺盛で、勝負ごとには誰よりも強く矢を投げれば誰よりも遠くへ飛ばし、凧をあげれば誰よりも空高くの風に乗り、魚を釣れば他の兄弟たちには数匹しか釣れないような日でも、大きなかごをいっぱいにして帰ってきました。
マウイには特別な力があり、神に似たところも、人間に似たところもあります。

マウイ、太陽と直談判。

むかし、太陽は今よりもずっと速く、あっという間に空を駆け抜けていくので一日のほとんどが夜で、昼はとても短かったそうです。マウイの母であるヒナはいつもタパ（樹皮布）を作っても、日が短いために、十分に乾かすことができずに困っていました。
それを見たマウイは「太陽に直談判をする！」といってマウイ島で一番高いハレアカラー山の頂上に登ります。

マウイと太陽の対決。

マウイは岩の陰にかくれて待っていると、太陽が昇ってくるのを見つけました。マウイは太陽の光の足を捕まえて
ロープで岩に縛りつけました。「ハワイ諸島にもっと長く輝かしい光を浴びせること！！！」という条件と引き換えに太陽は解放されたといった神話があります。

元気を与えてくれる「太陽モチーフ」

私たちにとって何も見えない闇は恐怖であり自ら、暖かな光を与えてくれる太陽は、大事な生命の源です。
この壮大な存在を想像しているだけで、エネルギーをもらえている気がしてきませんか？
太陽は、ただそれだけで元気や強さを与えてくれる、すばらしいモチーフです。